スノーシュー、アイゼンの使い分け

登山をより楽しむにあたって初心者~ベテランの方まで、普段聞けない質問や疑問をひとつずつ答えていきます。まずは第一弾、スノーシューとアイゼンの使い分けについてです。

冬山で重要な装備と言えば足回りです。特にスノーシュー、アイゼンの使い分けは難しいです。個人的な見解では、準備段階でどちらが正解ということはないと思います。私は両方持って行って現場で判断することが多いです。

なので、ここでは現場でより適正な選択ができるよう、私の経験からの判断基準を書きます。多くの物事同様、自分の経験によって知識を得ることが大切なのです。


まずは一般的に

雪山は初冬期~厳冬期~残雪期と推移していきます。

新雪がふかふかな初冬期はスノーシュー、雪が締まってくる残雪期はアイゼンが向いています。ただし、必ずしも時期で分けることができないから難しいのです。雪質、地形、標高などなど、登る山の様々な環境によって判断しなければなりません。


①登山道を歩くか否か

登山道を歩く場合とそうでない場合では全く異なります。登山道がなく、冬にしか登れない山を登る場合はスノーシューは必須です。また、登山道があったとしても、あまり人が登らない山はスノーシューを履いてラッセルになります。

逆に人が沢山歩いている山であればトレースがあり、それを利用すれば初冬期でもアイゼンでいけます。たとえばスキー場のリフトやゴンドラが使える山であれば、トレースを利用できる確率が高いです。


②地形、斜面、標高

登る山のピークの北面か南面か、東か西か

稜線か樹林帯か

風は強いか弱いか

標高は高いか低いか

など、他にもいろんな要素が挙げられると思います。ポイントはこれらの要素を考慮して雪質が固そうか柔らかそうか見極めることです。


これらの情報は事前に調べることが出来るので、仮説を立てて臨むことができます。パターンを覚えていけば、自分で判断ができるようにもなりますし、新たな気づきにもつながります。適切な用具選択をし、安全第一の登山を心がけましょう!


この記事を読んで下さる方のレベルは様々だと思うので、一つの記事にあまり情報を詰めていません。ブログ記事について何かご意見・ご要望などがあれば、ぜひコメントなどでお知らせください。よろしくお願いします。


いとけん

HOROGATI trekking club

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