たき火を見つめながら

登山道を歩くだけに物足りなさを感じたら、自分の技術を見直そう

ピークハントよりも、たまには体験的に、みんなで勉強する山歩きがあってもいい

沢でテント設営する際に大切なことは整地の必要がないこと、水量があまり多くないこと(うるさくない、増水しても氾濫しない)、近くに薪が沢山あること。

自分で火を熾して、拾ってきた薪をくべる。その隣では道中で収穫した山菜のおひたしや天ぷらを揚げている。川で冷やしたビールが旨い。


テント設営、たき火、収穫。

近年の登山ブームで山を始めた人で、これら原始的とも言える行為を山中でやったことある人はどれ程いるだろう。キャンプ場やテン場ではなく、すべて自分でやることに意味がある。これだけでも多くのことを学ぶことができるから。

今回歩いた沢は、普通の人は見向きもしない場所。地形図を見ながら、ここは面白そうだなぁと目を向けられるかな(これは変態の領域)。


イチロー選手の引退会見で「頭を使わなくてもできる野球」になりつつあるとの発言のように、山もどんどん頭を使わなくても登れるようになっている。SNSやアプリの充実によって、ここ数年で登山の情報を簡単に得ることができるようになった。それが良くも悪くも新たなトレンドを生み、登山の裾野を広げているのは確かであり、登山人口が増加しているのは嬉しいこと。



ただしそれに伴い、ちょっとした遊歩道を歩くような感覚で山に入る人が増えている、また雪山についても同様で夏山に登る感覚で雪山に登る人が増えていることに少し危機感を持たなければならない。



問題は登山をする個人の技術の低下。


情報が増えて入山に対する心理的なハードルは下がったが、当の本人の技術、知識が追いついていない。

「安全第一」とは無理をしないことではない。目の前の山に対して、自分の技術にどこで折り合いをつけるか。


「登山歴=年数」ではない。どれだけオールラウンドに山に向き合ってきたか。情報だけでは山に登れない。

ここらへんの話も別の機会に記事にしようと思う。



今回の記事は登山本来のスキルをもっと習得しよう!というお話。私自身、ゆるふわ系登山が好きだし、メインの山行は動画撮影にしているけれど、それは色んな登山経験をした結果での登山スタイルである。

ただ登山道を歩くだけじゃつまらない、何か体験的な登山をやりたいという方!

山菜採り、地図読み、ルーファイ、そういったことを面白がってできるなら、ぜひ私の企画に参加してみてください。

ガチな部分をできるだけ軽くして、どうすれば楽しく技術を習得できるかを模索中なので、今後の企画に少しずつ還元していく予定。他の楽しい企画はみんなにお任せ。

そんなことを考えた自給自足キャンプでした。



いとけん


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